11月10日の誕生花はガマ(蒲)
花言葉は「慈愛」「救護」「素直」です。
ガマは日本の原産地でもあり水の近くに自生していることが多く、沼沢地や河川の水辺などに生える多年草です。
夏に、線形の厚い葉の間から、まっすぐ伸びた茎先に丸みを帯びた棒状の花を咲かせます。穂の部分は肉穂花序(にくすいかじょう)と呼ばれる部分で、上部にある黄色い雄花穂(ゆうかすい)と、下部が黄緑色の雌花穂(しかすい)の2段に分けて花穂を作ります。
花が終わると雄花は落ちて軸だけが残り、雌花は下の方で固まり茶褐色に色づいていきます。遠目から見るとフランクフルトの様にも見えます。秋になって成熟するとふわふわと穂綿になり飛び散っっていきます。この穂綿はかつて布団の綿に使われていたと言われています。
ガマ(蒲)の名前は、草木を編んでむしろや敷物を作ったことから、朝鮮語のカム(材料)からきていると言われています。
花言葉の「慈愛」「救護」は、大陸を渡ろうとワニを騙して毛をむしられた白兎に、大国主命(おおくにぬしのみこと)がガマを使って治し方を教えた「因幡の白兎」に由来しています。ガマの雄花の花粉を乾燥させたもは、「蒲黄」(ほおう)と呼ばれ、傷やヤケドの傷を治す作用があるとされています。
「素直」の花言葉は、まっすぐ長く伸びた茎と花穂にちなんでいます。