8月13日の誕生花はサギソウ
花言葉は「純粋」「繊細」「夢でもあなたを想う」です。
サギソウの原産地は日本、台湾、朝鮮半島です。開花期は7月から8月で、北海道や青森を除く
日当たりの良い、湿地帯に自生する球根性のランです。
花色は純白で、まっすぐに伸びた茎の先に花を1～5輪咲かせます。花は3つに分かれた形をして
おり、その左右の花びらに多数の深い切れ込みが入っています。
白鷺（シラサギ）の羽のように見えることから、和名の「サギソウ（鷺草）」が付けられました。
花言葉の「純粋」「繊細」は、サギソウの真っ白な花色に細かい切れ込みの入った美しい花姿が
ちなむといわます。
「夢でもあなたを想う」の花言葉は、「盤姫伝説」にまつわる悲しい言い伝えが由来となっています。
世田谷城主「吉良頼康（きらよりやす）」に見初められた、大平出羽守（おおひらでわのかみ）の
娘 常盤姫は側室になり、寵愛を受けて子どもを身ごもりますが、他の側室たちの嫉妬にあい、
心無い噂を流されてしまいます。常盤姫は身の潔白を晴らす為に自害を決意し、可愛がっていた
白鷺の足に遺書をくくりつけ実家へと飛ばしましたが、狩りをしていた頼康に、この白鷺は射ち落と
されてしまいました。白鷺の足の遺書に気付いた頼康は、慌てて戻った時には、すでに常磐姫は
自害をしていました。
以来、夏になると白鷺の射ち落された地から、白鷺に似た白い花が咲くようになり「サギソウ（鷺草）」
と呼ばれるようになったといわれます。
サギソウの咲く花姿が、常盤姫の深い悲しみを慰めているかのように見えることから、この花言葉が
結びついたと考えられます。
