10月2日の誕生花はシュウメイギク(秋明菊
シュウメイギクは中国から江戸時代に日本に渡来し、日本で繁殖した帰化植物です。夏の終わりから秋にけ、ピンクや白など可憐な花を次々と咲かせ、その清らかで上品な花姿から秋の茶花としても大変人気があります。
シュウメイギクには花びらがなく、花びらに見える部分は「萼」が大きく変化したものです。
また「キク」という名前を持ちますが、キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)でアモネの仲間になります。
学名は「Anemone hupehensis var. japonica」であり、「japonica」とつくのは、原産地は中国ですが、日本で繁殖したものが広まったからだと言われています。
中国では「この世のものとは思えないほどに美しい菊の花」という意味で「秋冥菊」と名付けられています。
和名の「秋明菊(シュウメイギク)」は、秋に咲く八重咲きの花が、菊に似た花を咲かすことから由来しています。
また別名「貴船菊(キブネギク)」は、京都の貴船エリアで野生化したことからとされています。
花言葉の「薄れゆく愛」「淡い思い」は、ギリシャ神話の悲しいアモネの伝説にちなんでいます。春の訪れを告げる西風の神ゼピュロスは、妻である花の女神フローラの侍女のアネモネに恋をしますが、妻に嫉妬されたアモネは神殿から追放されてしまいます。悲しみに暮れたアモネを不憫に思ったゼピュロスはアモネを花に変えてあげたといいます。