9月10日の誕生花はシュウカイドウ(秋海棠)
花言葉は「恋の悩み」「片想い」です。
シュウカイドウの開花期は8から10月頃、シュウカイドウ科シュウカイドウ属
(ベゴニア属)の球根植物です。
シュウカイドウは中国南部、マレー半島に分布しています。
日本各地の山野で自生していることから、日本原産だと思われがちですが、
江戸時代の初め中国から園芸用として渡来した帰化植物です。
シュウカイドウの葉は、左右大きさの違う独特の大きなハート形をしており、
葉のわきから紅色をした細い茎を垂らし、下向きに可憐なピンクの花を咲かせます。
風情を感じる奥ゆかしい花姿から、古くから日本庭園でも植えられ、
松尾芭蕉をはじめ、多くの俳人が俳句の中で詠んでいます。
花名の「秋海棠(シュウカイドウ)は、中国名「秋海棠」の音読みです。
また春に咲くバラ科の「海棠(カイドウ)」に似ていることから、「秋に咲く海棠」と、
それを略して「秋海棠」と中国で名付けられました。
花言葉の「恋の悩み」は、細い茎に垂れ下がり咲いている、可憐な花姿から、
うつむいて、どこか思い悩んでいる様子に見えることが由来しています。
「片想い」の花言葉は、左右大きさの違うハート形の葉から「一方的な思い」を
結びつけたと考えられます。