9月9日の花言葉「追憶」|365日誕生日占い

9月9日の誕生花はシオン(紫苑)

花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」です。

シオン(紫苑)の開花期は9月から11月で、原産地は日本、中国、朝鮮半島、シベリアなどで分布する
キク科の多年草です。

花色は薄紫色で、キクのような細い花びらを咲かせます。花は3センチほどで大きくはありませんが、
枝先にたくさん集って咲く、端正な花姿は気品を感じます。また放射線状に開いた花びらは、
タンポポのようにも見えます。

その歴史もふるく、中国から「生薬」として伝わってきましたが、平安時代に、花姿の美しさから
貴族が好んで、観賞用として栽培するようになったといわれています。

花名の「紫苑(シオン)」は、花びらの薄紫から由来しています。「苑」は 「草木が茂る様子」と
意味をもち、「紫の花がたくさん集まって咲く」様子から「紫苑(シオン)」とつけられました。
別名「思い草(オモイグサ)」、「鬼の醜草(オニノシコグサ)」は、「今昔物語」にちなんでいます。
「十五夜草(ジュウゴヤソウ)」は十五夜の頃に花が咲くことに由来しています。


花言葉は「今昔物語」に由来いしおり、愛する人を、いつまでも忘れないという意味が込められています。

父を亡くした兄弟が、毎日欠かさず墓参りに行っていました。しかし、兄は仕事が忙しくなり、
中々墓参りに行けなくなってしまいます。
兄は、早く悲しみ忘れようと、「見る人の思いを忘れさせる」という、「忘れ草(萱草《カンゾウ》)」
をお墓の傍に植えて、その後、一切お墓参りをしなくなったのでした。

そんな兄の姿を嘆かわしく思い、弟は「見る人の心にあるものを決して忘れさせない」
「思い草(紫苑《シオン》)」を墓の傍に植え、墓参りを欠かすことはありませんでした。

ある日鬼が現れ、弟の優しい姿に感心し、褒美として予知能力を与えたのでした。
弟はこの予知能力を使い幸せに暮らしたといいます。

別名である「鬼の醜草(オニノシコグサ)」は今昔物語で、弟に力を与えてた鬼に
由来しています。